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赤煉瓦酒造工場とは

旧醸造試験所第一工場は、国による醸造技術の研究・発展を目指し、明治37年5月に創設された大蔵省醸造試験所の清酒醸造試験工場として設立されました。設計は、明治の3大建築家の1人である妻木頼黄(よりなか)です。当建物は、通称「赤煉瓦酒造工場」といい、ドイツのビール工場を手本に設計された明治期の貴重な煉瓦造り建造物であるとともに、産業遺産としても貴重とされています。赤煉瓦酒造工場は、日本の酒造りの近代化と酒類産業の発展に貢献してきており、醸造試験所(現在の独立行政法人酒類総合研究所)の酒類研究の試験醸造、酒類醸造講習(人材養成)の実習工場として歴史を重ねてきました。平成26年12月、建築学上貴重であり、歴史的価値が高いことから文化財審議会で審議の上、国の重要文化財に指定されました。その後平成28年4月からは文化庁の所管となり、文化財保護法に基づき平成28年3月31日付文化庁告示第35号により公益財団法人日本醸造協会が管理団体の指定を受け管理をすることとなりました。

そんな歴史ある貴重な場所を観覧してみませんか

施設のご観覧

原則10名以上25名以内の団体で、平日9:00~17:00の観覧(観覧時間は約1時間)が可能です。
※1か月前までにお申込ください。※電話での予約受付は行っておりません。
※予約の状況により、ご希望にそえないことがあります。

観覧料 1団体:6,000円(税込)

各施設の観覧利用

赤煉瓦酒造工場は、赤煉瓦の酒造工場機能を生かした醸造に関するセミナーや実習の実施、日本の醸造産業に資するイベントやきき酒審査会等の実施が可能な施設です。酒蔵様の小売販売・飲食店様向けのイベント開催実績もありますので、全国各地の酒類、醤油、味噌、酢等の醸造産物を皆様に紹介するイベント会場としても是非ご利用ください。会場は、旧ボイラー室(講義室)の広さは約90㎡、隣の準備室は約45㎡です。また、冷蔵庫(5℃可)3室、ハキ(きき酒会で使用)、机、椅子等もあります。その他の場所もご相談していただければと存じます。赤煉瓦酒造工場は国の重要文化財ですが、大切に保存するだけでなく、今後も現役で活用していただきたいと願っていますので、是非ご利用ください。

旧ボイラー室

1904年の建築当初は大型の石炭ボイラーが2機設置され、その後重油ボイラーに代わり、試験工場のエネルギー供給源として活躍してきました。ボイラーがコンパクトなものとなり移設されたため、セミナーや会議が開催できる部屋となっています。壁には、醸造試験所の歴史や醸造研究の夜明け時代の紹介パネルが展示され、醸造研究の歩みを知ることができます。部屋は、各種イベントとして、きき酒会、研修、会議、講演会などに使用でき借りることができます。これまでに、酒蔵様の小売業者様・飲食店様向けのイベント、技術幹部養成研修のスクーリング、赤レンガお酒講座、全国地ビール醸造者協議会のビール鑑評会審査会、酒販組合のイベント等でも利用していただきました。全国各地の酒類、醤油、味噌、酢等の醸造産物を東京地区の皆様に紹介するイベント会場としても是非ご利用ください。

定員 スクール形式 45名
面積 約90㎡(冷暖房完備)
構成 3人掛けデスク/5列(縦)×3列(横)

※約45㎡(冷暖房完備)の準備室もございます。
※冷蔵庫(室温~5℃調節可) 、ハキ(きき酒会で使用)無料利用可能。
※プロジェクターの貸出しは有料となります。

原料処理室

原料処理室は、お酒造りの最初の工程である白米の洗米・浸漬・蒸しを行う場所です。蒸し作業では、蒸気が出るので屋根には蒸気の排出口があります。蒸し上がった米は布を敷いた「すのこ箱」に移し放冷してから、麴用や仕込み用に使用します。部屋には、甑(こしき)や使用した布などの洗濯に使用する洗濯機や乾燥機があります。ここは、開放的な空間で、気の置けないイベントやセミナーなどが開催できます。

定員 着席で30名
面積 約110㎡
利用目的 各種講演会・イベント等

廊下

原料処理室から麴室や仕込み室に続く廊下は、壁が赤煉瓦でできており、しかも煉瓦面が塗装されていないので、直に煉瓦の美しさが感じられるところです。煉瓦の積み方は、煉瓦の短辺面を並べた層と長辺面を並べた層が交互に繰り返されるイギリス積みで、天井は2階の床と一体となった「耐火床」という構造でできています。これはI字鋼を1mの間隔で並べ、間を煉瓦でアーチとしたものです。ここを歩くと古いビール醸造所の雰囲気が感じられかもしれません。長い直線の廊下を生かした各種イベント等に使用できます。

旧麹室

旧麴室は麴を製造する部屋で、施釉白煉瓦でできています。赤煉瓦酒造工場の赤煉瓦は渋沢栄一らが興した日本煉瓦製造(株)の上敷面工場(埼玉県深谷市)で焼かれたものですが、この白煉瓦は愛知県瀬戸地方の粘土をもとに耐火煉瓦に施釉して焼いたもので愛知煉瓦または陶弘社で焼かれた可能性が高いといわれています。日本銀行本店(明治29年竣工)の地下大金庫室の壁も施釉白煉瓦ですが、これに次いで2番目に古いものです。
麴室は戦後移設され、ここは冷蔵庫として使われていましたが、現在は補修され、創立当初の白煉瓦の室になっています。 ちょっと違った雰囲気の中で、セミナーや少人数のコンサートなどに活用できます。

定員 着席で20名
面積 約36㎡
利用目的 各種講演会・イベント等

施設観覧利用料

(税込)

利用箇所午前(9時~12時)午後(13時~17時)1日(9時~17時)
旧ボイラー室(講義室)
旧ボイラー室(控室(講義室隣))
11,000円16,500円27,500円
原料処理室
低温貯蔵室前 廊下
麹室前 廊下
8,800円13,200円22,000円
旧麹室(小スペース)5,500円7,700円13,200円
地下貯蔵室4,400円6,600円 11,000円

※ 当施設の観覧利用可能時間は、平日の9時~17時となります。
※ セミナー、講演会、会議以外での観覧利用の場合は上記料金の1.5倍となります。
※ 上記料金には、ハキ使用料、冷蔵庫使用料(使用日前からのお酒の冷蔵庫保管料)が含まれます。
※ 上記料金の他、プロジェクターを使用する場合は別途3,300円(税込)をいただきます。

アクセスについて

最寄駅から徒歩

JR 王子駅北口 徒歩約8分(600m)
東京メトロ南北線 王子駅 出口1・2・3 徒歩約8分(600m)
都電荒川線 飛鳥山駅から、徒歩約6分(450m)

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