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第51回日本醸友会シンポジウム(23/10/18 開催)から

清酒の復権に関して、10月18日に開催されました第51回日本醸友会シンポジウムの特別講演で東京農業大学、小泉武夫先生の「国酒・日本酒を愛でる-今こそこの酒で日本を立て直せ-」の中で大変気になる話題から講演が始まりました。それは、世界第一位になった日本人の平均寿命が今後、次第に短くなることが予測され、その兆しが、日本国内で最も長寿を誇っていた沖縄県の平均寿命が、最近のデータでは国内で20位以下に低下してきているというショッキングなものでした。
 その最も大きな理由は食の洋風化にともない、特に肉食化による”油”の過剰摂取が大きく関わっているとのお話。その上で、”日本食”の日本での見直しの必要性を力説され、日本食の中心になる”米食”にまつわる稲作文化を大変興味深く、面白く、情熱を込めて語っていただきました。そして、最後に、現在進行中の、先生も参画されている「日本食文化の世界遺産化プロジェクト」の紹介がありました。その中で、日本酒が日本食に切っても切れない重要な位置を占めていることを先生が本プロジェクトの会議で強調されているとのお話があり、私共にとって心強い内容で締め括っていただきました。