「赤レンガ酒造工場シンポジウム」が11月3日(文化の日)に酒類総合研究所主宰で東京北区滝野川の赤レンガ酒造工場で開催されました。ただし、講師の水野先生から”レンガ”は日本語であって外来語ではないので正しくは”煉瓦”または”れんが”と表記すべきとのことで、大変もっともなご指摘をいただきましたので、以後、注意したいと思います。さて、江戸から明治に移り日本の産業発展には堅牢な建築が必須でしたが、そのため”煉瓦造り”の技術を取り入れた建物が東京を中心に日本の各地で建てられました。その一つが”酒総研の”赤煉瓦酒造工場”ですが現役で活躍している国内で数少ない歴史的建物になってしまったとのことです。それらの建物は、海外の技術を輸入しながらも日本独自の技術として発展した興味深い内容でした。講師の方々に醸造協会誌へ投稿していただけるよう計画しておりますので、ご期待下さい。“酒総研赤煉瓦酒造工場”は日本の醸造に関わるものとして、単に北区の建築遺産ではなく、日本の醸造業全体の文化遺産として、日本に現存する他の煉瓦建築とともに後世に伝えていくべきと思っています。先般のシンポジウムもそのような主旨で開催されたのではないでしょうか?