酒サムライ、日本酒輸出協会顧問ほか 門司健次郎

5月
31
2021

酒サムライ、日本酒輸出協会顧問ほか門司健次郎

ご氏名をお願いします

門司 健次郎(もんじ けんじろう)

ご所属

酒サムライ

日本酒輸出協会顧問

長期熟成酒研究会顧問

富士通株式会社・富士通研究所アドバイザー

文化財保護・芸術研究助成財団評議員

個人事業「交流門」代表

お取組みの紹介

42年半の間、外務省に勤務しました。1989年に初めて本物の日本酒に出会い、日本酒を世界に広めようと決意しました。90年代初めより、外交の場面で日本酒を活用するとともに、日本文化としての日本酒の普及を図るという日本酒外交を推進してきました。退官後の現在も、講演、利き酒会の主催など、引き続き日本酒の振興に努めています。

思い出の醸造物を一品教えてください

カンティヨン・グーズ  Cantillon Gueuze(ベルギービール)

その理由やその醸造物にまつわるエピソードなど

ベルギーで400種類以上のビールを飲み、25カ所のビール醸造所を訪ねました。最初に訪問したのがカンティヨン醸造所です。中世以来の自然発酵ビールを醸しており、伝統的な日本酒の造りとの共通点を感じました。当初は余りの酸味に飲みづらいと感じたのですが、慣れると癖になります。今、最も飲みたいビールです。

思い出の写真

日本酒外交の一場面。カナダ大使公邸で最高裁判所長官やオンタリオ州酒類規制公社社長他を招待した夕食会です。日本酒用の7つの杯と2つのワイングラスが並んでいます。

②当日サーブした酒類です。

ご略歴

北九州市出身。1975年に外務省入省。主に、条約、安全保障、文化交流、経済を担当。海外勤務は7カ国9カ所。フランス、オーストラリア、ベルギー、英国、EU(ブリュッセル)を経て、イラク、カタール、ユネスコ(パリ)、カナダで大使を務め、2017年退官。

現在は、日本酒やポップカルチャーを含む日本文化の発信や文化交流を推進。

趣味

日本酒、読書、音楽鑑賞、美術館・博物館訪問、写真、ネクタイ・カフス蒐集、口笛吹奏ほか。

(日本酒柄ネクタイの一部です。以前から、業界として日本酒ネクタイやカフスを作って欲しいと希望を表明しています。)

ご紹介者・白木様からのメッセージ

門司さん
この度は突然のお願いにも関わらず、快くバトンを受けていただきまして有難うございました。

私はカナダしか知りませんが、外交官として海外在勤中においての日本酒文化紹介と普及への貢献度は門司さんをおいては右に出る方がおられないと思います。

門司さんとは4年前に当蔵を訪ねてこられたのがきっかけで、その後オタワでの講演にお誘いいただき、またバンクーバーでも何度かお会いしてカナダの清酒市場拡大戦略などを多く語り合う機会に恵まれました。

今後も清酒の世界で是非活動を続けて頂きたく、外交で培われたご経験を通して日本国内市場にブーメラン効果を起こしていただきたいと願っています。長く取り組まれてこられたユネスコ無形文化遺産登録プロジェクトの成功をお祈りしております。

白木様へメッセージを!

ご指名ありがとうございます。カナダで白木さんの様々なSAKEに出会い、すべて美味しくいただきました。アルコール規制が極めて厳しいカナダで、日本の酒米の栽培から製造まで酒造りに努力されておられる姿に感銘を受けました。SAKEは、多文化社会であるカナダの多様な食生活によく合うアルコール飲料だと思います。カナダにおけるSAKEの一層の普及を期待いたします。

今後の抱負や今後へ期待すること

ユネスコ大使時の和食のユネスコ無形文化遺産登録の直後から、「次は日本酒の登録を!」と訴えてきました。2021年1月の菅総理所信表明演説で、日本酒の登録に言及がなされたのは大きな前進です。登録の実現により、文化としての日本酒、そして、全国にある自分達の地元の日本酒の存在が改めて認識され、日本酒の復権につながることを願っています。

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