ご氏名をお願いします
神吉 佳奈子 (かんき かなこ)
ご所属
フリーランス編集者
代表商品
最先端の日本酒ペアリング 共著/千葉麻里絵・宇都宮仁 旭屋出版刊
4月下旬に発売。 編集を担当しました。
思い出の醸造物 or 好きな醸造物 or 最近はまっている醸造物を教えてください
撮影・当山礼子
新潟・佐渡の学校蔵でつくったdancyu酒、その名も「d酒」。
その理由は
佐渡の「真野鶴」で知られる尾畑酒造が、酒造り体験の場として廃校を学校蔵に再生。2018年夏、学校蔵でdancyuWEBの開設記念に「d酒」を造ろうというプロジェクトに参加。佐渡で1週間仕込み体験をしました。私の師匠、松崎晴雄さんや藤田千恵子さんも参加。書く立場から造る立場へ、立場が変わると酒造りがどう見えるのか、その実験でもありました。詳しくは、「一献の系譜」の石井かほり監督の映像をご覧ください!
思い出の写真
撮影・花井智子
2019年3月9日、東京・青山で開催された「がんばろう広島酒蔵の会」。
経済産業省のHASHIWATASHIプロジェクトの一環で、西日本豪雨で被災した広島酒蔵を支援する事業の企画・運営を担当しました。大土井律之先生とオール広島酒蔵で、次代のファン250人に広島酒をPR。「広島酒っていろいろあるんですね」と驚きの声があちこちから。まだまだ知られていない広島酒蔵の魅力を、引き続き伝えていきたいです。
ご略歴
1991年広島女学院大学卒業後、料理編集者をめざして東京へ。NHK出版「きょうの料理」の料理本編集のアシスタントを経て料理編集者に。JAグループ家の光協会で、家庭菜園雑誌「やさい畑」の創刊に携わる。その後プレジデント社で「dancyu」や「料理男子」の編集を担当。
2013年よりフリーランス編集者の立場で、dancyu編集部副編集長に。
2018年よりNPO共存の森ネットワーク「聞き書き甲子園」の事務局で働く。現在はフリーランス編集者として、食と農の手仕事を伝えるべくフィールドワークを続けている。
趣味
太田和彦さんの「日本居酒屋放浪記」を訪ねること
ご紹介者大土井様からのメッセージ
「がんばろう広島酒蔵の会」では,神吉さん,千葉麻里絵さんをはじめ,多くの関係者の方々に大変お世話になりました。目指す酒質も,ターゲットも異なる各蔵の酒が,食とのペアリングによって真価を発揮し,飲み手だけでなく,私や参加した蔵元も新しい発見をすることが出来ました。広島の酒蔵の更なる意識改革を実現し,結果として消費者の方々の満足度を高められるようにしたいと思います。
大土井様へメッセージを!
かつて三大銘醸地の一つだった広島。だから「もっとがんばらんといけん」。大土井先生の広島酒蔵への思いは、いつも熱いです。酵母開発や醸造技術の指導だけでなく、広島酒蔵のあるべき姿を問われます。「蔵元が意識を変えんといけん」。静かに語る先生のことばは、いつもやさしくてつよい。個性ある酒蔵の色は一つでは輝きません。オール広島酒蔵でお互いに輝きあうよう、どうか先生のお導きを。広島酒を愛するものとしてお願いします!
告知など
日本酒の未来を切り拓く3人の女性たちを描くドキュメンタリー映画「カンパイ!日本酒に恋した女たち」が4月27日からEBISU GARDEN CINEMAほか、全国順次公開されます。プレジデント社dancyu編集部に在籍していたときに小西未来監督と出会い、日本酒業界で活躍する女性を主人公にした映画の構想をお聞きし、お手伝いをした作品です。女人禁制と言われた時代から今、女性ならではの感性で表現する日本酒の世界があります。ぜひ多くの人に見ていただきたいです。
今後の抱負や今後へ期待すること
料理、酒器、アート、伝統工芸……、酒のとらえ方が変わると、日本酒も焼酎も、新たな価値がまだまだ見出せるはず。飲み手にとって、料理人やサービスマンにとって、どんな酒だったらワクワクして楽しいのか。編集者として、いつもと違うところから見える景色を見つけ、伝えていきたいと思っています。