長野銘醸株式会社 和田直道

5月
07
2013

長野銘醸株式会社和田直道

ご氏名をお願いします

和田 直道 (わだ なおみち)

現在のご所属などは?

長野銘醸株式会社 代表取締役社長、諏訪赤十字病院
脳神経外科部長、日本脳神経外科学会 指導医 評議委員

御社代表商品

姨捨正宗(おばすてまさむね)・聖山(せいざん)

思い出の醸造物 or 好きな醸造物 or 最近はまっている醸造物などを一品教えてください

純米酒

その理由やその醸造物にまつわるエピソードをぜひ!

弊社は戦後三倍醸造法が普及する中で、純米酒の文化を守り続けた稀有な蔵元です。時代の流れから、当時の二級酒は三倍醸造酒でしたが、私が子供の頃から父親に、当社の特級酒は「米、米麹」だけで造っている、他に類はないと自慢気に教わった記憶があります。

その後、二級酒もいち早く三倍醸造を廃止し、昭和62年より本醸造とし、平成19年より悲願であった佳撰クラス(旧二級酒)すべての純米酒化を達成しました。

やはり日本酒はお米のお酒、醸造酒、胸を張れる物でなければとの思いから「純米酒」を選びました。

思い出のお写真


「頭無の湧水」

写真は、弊社を訪れた東郷平八郎元帥が「天下第一泉」と命銘された八幡七頭の清水のひとつ、「頭無清水」です。以前はこの清水から当蔵までの水路が施設されていました。当時は蔵人入蔵すると、先ずこの水路の整備を行ったそうです。第二次世界大戦が始まり、若い人手が失われる中で、水路の整備が出来なくなり、敷地内の井戸水を水源とする様になりました。

平成20年より当蔵の部落で酒米の栽培を開始しましたが、この時地元の農家の皆様が、水田の水源にもなっているこの「頭無清水」をぜひ使ってくれと申し出てくれました。お米を育てたお水で炊いたご飯が一番美味しいとよく聞きます。産地でしか味わえない最高の贅沢です。

不意な事から、こんな贅沢を酒造りで行うことが出来、感動と同時に、「言い訳できないな」と手綱を締めなおした次第です。

ご略歴

平成3年 日本大学医学部医学科卒業
医師免許所得

平成12年 日本脳神経外科学会
専門医

平成15年長野銘醸株式会社
代表取締役社長

平成16年 信州大学助手医学部医学科脳神経外科学講座助手

平成24年 諏訪赤十字病院脳神経外科部長

趣味

美味しい日本酒を飲むこと、車、オートバイ、オペラ鑑賞、スキー

ご紹介者・宮城様からのメッセージ

あちこちの銘酒をいろいろな料理と合せていただくのは楽しいことです。けれども、やっぱり、「風土への回帰」的な私は信州の純米酒がほっとします。田毎の月が美しい「姨捨山長楽寺」さんで満月を眺めながら、地元のお米で作った酒をいただけるのは至福のひとときです。お医者様も大変と思いますが、どうぞふるさとのお酒を守っていってください。

宮城様へメッセージを!

色々なイベントに参加、企画し、地元を盛り立ててくれています。また、漬物造りにおいて、伝統的な中で革新的なものを積極的に取り入れ、時代に追いつくどころか、時代を先導する姿は、バイタリティーに富んでいて、いつも見習わなければと思っています。なかなか私が遠方にいる事を言い訳に、参加できませんが、地元のために出来る事が何かありましたらお気軽に声を掛けてください。いつもおんぶに抱っこですみませんが・・・

最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!

日本中、世界中の清酒を純米酒にしたい。

健康を害さない、飲酒文化を創造したい。

告知などがございましたらお願いします

昨年より新ブランド「聖山」の販売を開始しました。聖山は地元では「ひじりやま」といわれ、当蔵も、姨捨の棚田も、八幡の七頭清水もすべてこの「聖山」にあります。この聖なる山で育ったお米、湧き出る水、醸されるお酒を「せいざん」と銘銘しました。

リンク

http://www.obasute.co.jp

タイトルとURLをコピーしました