ご氏名をお願いします
平出 淑恵 ( ヒライデ トシエ )
現在のご所属などは?
酒サムライコーディネーター SakeSamurai Coordinator
IWC(InternationalWine Challenge) Ambassador Japan
Restaurant Tetsuya’s SAKE DIRECTOR
株式会社 コーポ・サチ 代表取締役
思い出の醸造物 or 好きな醸造物 or 最近はまっている醸造物などを一品教えてください
Felton Road Pinot Noir Block3
ニュージーランドのセントラルオタゴ地区産のピノノワールです。
その理由やその醸造物にまつわるエピソードをぜひ!
私は元々JALのCAで1992年にソムリエの資格を取得したのをきっかけに醸造酒の魅力を知りました。国際線乗務でしたので月の大半は海外に居て日本未輸入のワインや海外で得た最新情報を楽しんでいました。90年代の終わりに共同運航乗務でニュージーランドを3ヶ月行ったり来たりした機会にニュージーランド産ピノノワールの品質の高さに驚き注目するようになりました。当時ニュージーランドワインの生産量は日本産ワインの生産量より少ない規模でしたが驚くほど速く国際的な存在感を高めました。私が感じたその理由の一つだと思える象徴的な存在が Felton Road Pinot Noir Block3 です。このワインがMaster of wineたち(ワインの世界の最難関の資格取得者)の勉強会で取り上げられた事でニュージーランドのピノノワールの品質の高さ、そして超マイナー産地だったセントラルオタゴも一躍ワインの世界で知られる事となり、それほど時間もかからずに日本ソムリエ協会のソムリエ認定試験の問題にも出るようになりました。この単一畑名のワインの当初のリリースはたったの300ケース。いったい何人の人が実際にこのワインを飲んだのでしょう? ワインの世界のジャーナリズムやそれを支える教育プログラムがシンデレラワインの出現を可能にしています。シンデレラワインはその地域の名を世界に紹介し、愛好家には訪れたい土地として記憶されます。
同じ醸造酒として日本酒の価値に気がついた時、日本酒にも同じような大きな可能性があると思えました。それを実現させるためには世界的なワインの舞台に日本酒の場所をつくっていく事。そのひとつが2007年に創設をお手伝いした世界最大規模のワインコンペティション、インターナショナルワインチャレンジの日本酒部門です。
写真
「IWC2009 Discovery Tasting 会場にて」
「スマートフォンユーザー向け日本酒初心者や女性のために始めた『酒ゼミ』画面」
ご略歴
1983年 日本航空に客室乗務員として入社。国際線担当客室乗務員として勤務。
2010年 希望退職。
2011年 株式会社 コーポ・サチ設立。
現在、酒サムライコーディネーター
International Wine Challenge Ambassador Japan
Restaurant Tetsuya’s Sake Director
2011年7月より月刊 時評に連載「日本酒だより」開始
2011年12月より月刊 料理通信に連載「Sake in the world 」開始
飲食関係の取得資格
1992年 社団法人日本ソムリエ協会認定 ソムリエ資格取得
1992年 日本地ビール協会認定 ビアジャッジ取得
1995年 利き酒師取得
1997年 社団法人日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ資格取得
1998年 米国ワインエデュケーター協会認定ワインスペシャリスト(CWS)取得
2000年 英国 WSET認定 ハイアーサーティフィケート取得
2009年 独立行政法人酒類総合研究所主催清酒官能評価講習修了
主な活動
ソムリエ取得後より空飛ぶソムリエとして会社関係のワインセミナー講師多数。
JALソムリエクラブ「ルシエール」幹事を5年間務める傍らJAL管理職の会(鵬友会)のワイン、日本酒の会の企画担当を務める。
担当主催イベント ・オーストラリア大使館にてワインセミナー ・ニュージーランド大使館にてワインセミナー ・自然派ワインセミナー ・蔵元を囲んで日本酒勉強会等
1999年 JAL・WSETワイン学校立ち上げスタッフとして地上業務につく。
2003年 WSETロンドン本校にて有志蔵元による日本酒講座をサポート。
2006年 若手蔵元の全国組織、日本酒造青年協議会の酒サムライwww.sakesamurai.jp活動を社外活動としてサポート開始。
2007年 ロンドンで行われる世界最大規模のワインコンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジIWC2007」www.internationalwinechallenge.comに本格的な日本酒部門開設にあたり酒サムライが全面サポート、企画スタッフとして協力。
2010年 経済産業省主催 日本酒輸出検討会にオブザーバーとして参加。
2011年 外務省在外公館長の日本酒講習会、飯倉別館レセプションの日本酒ブース設営に協力。IWC上位受賞酒が外務省在外公館に採用となる。
ご趣味
ワイン、日本酒だったのですが、それが仕事になってしまいました^^;
ご紹介者・渡辺吉樹様からのメッセージ
2010年9月7日、ロンドンのヒルトン・パークレーンでIWCのアワード・ディナーに出席することになったのは、平出さんからの働きかけによるものでした。新潟の山奥で農家として、また醸造家として静かに生きてきた私には無縁のことと思いましたが、平出さんの日本酒への情熱が私をロンドンまで導いてくれたのだと、あとになってわかりました。
日本酒が世界に向かって羽ばたき、将来の展望が開かれようとしている今、IWCのアドバイザーとして、日本と海外の橋渡しをしている平出さんの役割は今後益々重要になるでしょう。更なるご活躍を期待しております。
渡辺吉樹様へメッセージを!
渡辺さん、素晴らしい機会を有難うございました。渡辺さんとは最初SNSのネットワークで知り合い、お人柄や渡辺さんの米作りからの酒造りを尊敬の気持ちでお見上げしておりました。 渡辺さんのお酒がIWCで上位入賞されたと知った時には、自分自身でも、またお取引き先さんを通じても「是非、是非ロンドンに行って欲しい」とお伝えしました。渡辺さんがされている不断の努力の積み重ねが世界に通じている事を肌で感じていただきたかったからです。ロンドンからのチャンピオン受賞の報を「地元の方々が大変喜んでくれました。」と、はにかみながらおっしゃっていたお顔が忘れられません。こうして「いいかも」にご紹介いただけた事で、あの時に無理やりのように渡英をお勧めした事を喜んでくださったと確認出来てホッとしています。 米作りからの酒造りは農業の6次産業化のお手本のようなものでしょう。 田んぼ毎の個性をつきつめていらっしゃる渡辺さんのご苦心も大変な事とお察ししますが、渡辺さんの酒造りへの注目度は既に世界規模です。どうぞくれぐれもご自愛いただいて今後の益々のご発展をお祈りしております。
最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!
具体的な目標も含めて書いてみます。
① 酒サムライの知名度を国内外でもっと高めていく事。
② IWCを通じてワインの世界と日本酒の世界の交流の環境をつくる事。
③ 世界のトップクラスのレストランの見本になるようなSake ListをRestaurant Tetsuya’sに作る事。
これらに平行して、実現したい事は私にとって全ての始まりはワインを学んだ事からでした。海外の人達がワインを学ぶのと同じように日本酒を学ぶ事の出来る環境作りをお手伝いしたい。日本酒で生まれる共感の輪を広げたいです。
告知などがございましたらお願いします
『酒ゼミ』をご紹介させてください。
弊社の新事業、日本初のスマフォユーザー向けフリーペーパーをつくりました。現在PC画面よりスマートフォンによるWebへのアクセス数が上回ったそうで、それに対応する日本酒に親しんでもらうツールです。
あおい有紀さん(酒サムライ)、手島麻記子さん(日本酒スタイリスト)清永真理子さん(酒サムライ)、神森真理子さん(和塾主宰者)平田早苗さん(スイーツプランナー)、灰庭紀子さん(酒器スペシャリスト)尾畑留美子さん(真野鶴5代目)、尾崎敦子さん(総務省勤務利き酒師)羽生幸以さん(元ラスベガス+マカオWYNN 酒ソムリエ)、平出淑恵(IWCアンバサダージャパン)のコラムニストで日本酒のコラムを書き、毎週登録読者に日本酒のメールを届けます。一緒に、お酒、蔵元、酒販店、飲食店、イベントの紹介などもしております。
全ての県からどなたか蔵元さんにご参加いただき、スマフォ世代の読者に日本酒の蔵は全ての都道府県にある事を感じてもらいたいと思っています。
この分野では実績の高い会社(株式会社ショーケース・ティービーhttp://www.showcase-tv.com/02/3.html)と運営しています。
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リンク
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