ご氏名をお願いします
君嶋 哲至(きみじま さとし)
ご所属
株式会社横浜君嶋屋 代表取締役社長
一般社団法人 日本ソムリエ協会副会長
思い出の醸造物を教えてください
奥(おく)吉川(よかわ) 生酛純米大吟醸原酒 2014 (兵庫県・本田商店)
その理由やその醸造物にまつわるエピソードなど
最上級の醸造酒は、最上の原材料が不可欠と思います。日本酒は、特に米のテロワールが大切になると考えられます。
まずは良い米が取れたヴィンテージ、そして、山田錦は、1日の寒暖差の大きい場所、田んぼ表面の作土層の下の鋤床層の土壌がスメクタイト(モンモリロナイト)の粘土層がある場所、あとは、そのテロワールを生かす農家があって初めて最上級の米がとれると考えられます。
この酒は、兵庫県特A地区吉川町の金会、奥谷の山田錦の特上米だけを使い、それを精米歩合35%まで磨き、生酛造り、酵母は、熊本酵母KA-401で仕込みました。香りは、上品な林檎や柑橘系の香り、ふくよかに口の中で広がり味わいも豊か、余韻も凄く長い!まさに奇跡の味わいでした。
もう市場には既に一本もありませんが、今年は2014年以来とても米が良かったので、またこのお酒が出来ればいいと思っています。
「思い出の写真」
2021年9月28日 兵庫県特A地区吉川・金会の山田錦
通常、稲の根は30cm位ですが、吉川・金会エリア(奥吉川)は鋤床層の土壌がスメクタイト(モンモリロナイト)の粘土層のため根が1M以上も張り、このような実の沢山ついた長稈の山田錦が育ちます。
故本田武義会長の背丈より高い奥吉川の山田錦。
ご略歴
1960年8月生まれ 横浜市出身
1982年3月 國學院大學経済学部卒業 4月 株式会社JRJ入社
1984年 君嶋屋商店入社
【横浜君嶋屋社歴】
明治25年 君嶋商店として創業 酒類を中心に販売を開始
昭和58年 酒類専門店となる
平成5年 株式会社 横浜君嶋屋を設立
平成9年 ランスよりワインの直輸入を開始
平成18年 丸の内店開店
平成25年 銀座店開店(丸の内店移転)
平成28年 アトレ恵比寿店開店
令和1年 横浜君嶋屋ワイン館開店
趣味
・バンド「Mystic waters」ギター・ボーカル
全国のカラオケJoy Saundで「ぽん酒が最高」、DAMで「焼酎パラダイス」が配信されています。
・本気の卓球
ご紹介者・田崎様からのメッセージ
日本ソムリエ協会での会長就任時に、日本酒、焼酎に力を入れてゆくために、副会長への就任を快くお引き受けいただき、ありがとうございました。おかげで、認定試験の実施、Sake Diploma Internationalの実施がスムーズに進んでまいりました。君嶋屋四代目の君嶋さんの常日頃からの生産者と向き合い、応援し、大切にされる精神は心より尊敬しております。今後ともよろしくお願いいたします。
田崎様へメッセージを!
田崎さん、本当にお世話になっております。心より尊敬しております。
田崎さんに出会って本当の意味で酒の素晴らしさを体験し、今の自分があると思っています。お酒との向き合い方、料理の大切さ、人との接し方など、勉強させていただいております。今後ともご指導のほど、宜しくお願いいたします。
告知などがあればお願いします!
「2016 奥吉川 ル・モンラッシェ・フィニッシュ」
日本酒がワインと同等または同等以上に評価できることを確信しました。
それは、偶然ですが、テロワールの素晴らしい米を生酛造りで醸し熟成した酒を、最後のフィニッシュに最高の白ワイン樽に数か月寝かせることにより、ある意味でワインを超えることができました。
リンク
ホームページ https://kimijimaya.co.jp/
今後の抱負や今後へ期待すること
いい酒を飲むと心が豊かになり、心が優しくなり、人と人が仲良くなります。
いい音楽も人と人が繋がります。
真面目に良い酒と良い音楽で世界平和を目指します。