日本酒ライター 市田真紀

12月
14
2015

日本酒ライター市田真紀

ご氏名をお願いします

市田 真紀(いちだ まき)

現在のご所属

日本酒ライター(フリーランス)

SSI認定きき酒師、同日本酒学講師

代表商品

日本酒専門誌『酒蔵萬流』(新中野工業株式会社発行)

2014年4月に創刊した同誌のライターとして、各地の蔵元や関係機関等を訪問。

酒造りの理念や哲学などを誌面で発信しています。

http://sakagurabanryu.com/

思い出の醸造物などを一品教えてください

「宝剣」の純米酒

その理由やその醸造物にまつわるエピソードをぜひ!

 日本酒のおいしさ、奥深さに感動し、今の道を歩む原点となった銘柄です。

10年ほど前、ある冊子の取材で宝剣酒造を訪問。

当時、酒の「さ」の字も知らなかった私に、蔵元杜氏の土井鉄也さんが造りを担うまでの葛藤や覚悟、さらにはその素晴らしさに至るまで、実に熱っぽく、そして分かりやすく語ってくださいました。

「この人が醸す酒が飲みたい」――

広島市内の酒販店で「宝剣」を入手し、はじめて口にしたときの感動。

当時の私にはそれを適切に表現するセンスはありませんでしたが、この時の喜びや一献の楽しさを 一人でも多くの人に伝えたいと思った経験が、今の活動につながっています。

思い出の写真やそのエピソードをご紹介ください

今年夏、岡山が誇る酒米「雄町米」の魅力を伝えるイベント「We Love “OMACHI”!」を、東京・渋谷の「Sake Fun ぞっこん。」で3日間開催。写真は最終日を無事に終え、スタッフの皆さんと撮っていただいた一枚です(撮影:フリーライター・伝農浩子さん)。

雄町米の復活に大きく貢献した「酒一筋」蔵元・利守酒造(岡山県赤磐市)を皮切りに、「御前酒」「GOZENSHU9(NINE)」の辻本店(岡山県真庭市)、「結」「富久福」を醸す結城酒造(茨城県結城市)を日替わりで迎えて実施したイベントでは、各蔵の雄町米で醸したお酒を楽しんでいただいただけでなく、雄町米への強い憧れや思い入れなどを蔵元自ら熱弁。私も「オマチスト」の一人として、雄町米の魅力や栽培の難しさなどを熱く語りました。

地元・岡山の雄町の圃場を訪ね、そのダイナミックな立ち姿や作り手のご苦労を肌で感じてきた私にできることは、現地の空気感を多くの方に伝えること。この活動を来年、再来年と続けるべく、雄町の里から情報発信を続けていく所存です。

ご略歴

1993年 広島の大学を卒業後、広告、出版系の企業に勤務

2004年 独立

2009年 SSI認定きき酒師取得

2013年 SSI日本酒学講師取得

ご趣味

野球観戦(生まれた時から広島東洋カープファン)

F1観戦(年一回の鈴鹿観戦が何よりの楽しみ)

ご紹介者・石山様からのメッセージ

市田さん、様々な場面にて大変お世話になっております。次号もまもなく完成となりますが、来春号の取材出張がすぐにまた控えております。どうぞ体調管理と呑み管理(笑)にはお気を付けくださいませ。市田先生!これからもご教授よろしくお願い致します。

石山様へメッセージを!

『酒蔵萬流』の制作を陰日向で支える若きリーダー石山さんには、いつも大変お世話になっています。

去年、肩慣らしのつもりで購入したグローブを出張先に持参し、キャッチボールをしましょう!と約束したものの、いまだ実現できず。

ぜひ、肩が壊れない程度に(笑)鍛えてやっていただければと。

今後とも、よろしくお願いいたします。

告知などがあればお願いします!

日本酒を楽しむ機会を創出する企画チーム「日本酒時間」を地元岡山で結成(2011年)。街中のイベントやレンタルスペースに日本酒BARを出店したり、地元の蔵元さんと組んで小説の世界に出てくる料理を再現し、地酒とともに楽しむ会を主催したりと、さまざまな取り組みをしています。

進行中の企画として、日本三大名園 岡山後楽園外苑にある老舗料理店を舞台に日本酒と懐石料理と芸術を楽しんでいただく構想も。

そのほか、個人的には一般消費者や旅館関係者を対象に日本酒講座を実施。

日々のテーブルに日本酒がのぼるようになるその日まで、地道に活動し続けます。

最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!

日本酒と出合い、知れば知るほど原料の酒米や水への興味が高まり、近年は生産者や米作りから手掛ける蔵元を訪ねる機会が増えました。

その地の気候や土壌ならではの恵み、そして技術が育む多様な日本酒の世界を地域の風土ごと取材し、応援していきたいと考えます。

リンク

ブログ「writer ICHIDAの日本酒PRESS!」

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