ご氏名をお願いします
太田 英晴(おおた ひではる)
ご所属
大七酒造株式会社 代表取締役社長
代表商品
大七 生酛純米大吟醸「箕輪門」
思い出の醸造物を教えてください
「妙花闌曲グランド・キュヴェ」
その理由やその醸造物にまつわるエピソードなど
実際に酒蔵の中で酒造り作業に携わりはしない私にとって、自分でプロデュースしたという強い実感を持っているのがこのお酒です。約20年分に渡る弊社最高級酒の垂直ブレンドによって、ひとつのお酒の中に、若々しい華やかさ、熟成した力強さ、老熟した穏やかな静謐さという同時には存在し得ない美質を一度に実現したいと考えました。このお酒は、私の思念から誕生したと言えます。
長年構想していたこのお酒を世に送った翌年、2008年のG8洞爺湖サミットにおいて、このお酒が首脳夫人晩餐会の乾杯酒に選ばれたのも嬉しい思い出です。
「思い出の写真」
オベール・ド・ヴィレーヌ氏との写真
2001年に、縁あってドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)をお訪ねすることが出来ました。DRC共同経営者であるオベール・ド・ヴィレーヌ氏のお話を間近に聞き、世界というものを近く感じました。この時の強い印象や気付きを、今は亡き麻井宇介先生に熱心にお伝えした思い出も含めて、私が自分の最もやりたいことが見えてきた、出発点であったように思います。
ご略歴
昭和35年生まれ
福島県立福島高等学校卒業
東京大学法学部卒業
大七酒造株式会社に入社し、平成9年より代表取締役社長
趣味
読書、音楽・美術鑑賞、旅行
魯山人など、陶芸の近代巨匠の酒器コレクション
ご紹介者・加藤様からのメッセージ
物静かで気品がございます。しかし内側は分かりません。
精米と生酛をこだわって一貫して続けられていますが社屋が洋風で教会みたいなこのアンバランス。
個人的な趣味はちょっと分からずミステリーですが醸造に係る貴重な人です。
加藤様へメッセージを!
加藤さんは私にとって、日本酒業界で一番親しくさせていただいている畏友です。歴史、神話、神社仏閣、そして一風変わったグルメ、食文化の話題など、加藤さんのお話は汲めども尽きることがなく、いつもあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。コロナが終息したら、また是非、一緒に旅行しましょう!楽しみにしています。
リンク
ホームページ https://www.daishichi.com/
今後の抱負や今後へ期待すること
目下の私の抱負は、「高級純米酒」という商品ジャンルを市場に確立したいということです。吟醸風であることを唯一の価値として、ほとんど純米吟醸と変わらない純米酒をよしとするのではなく、あくまでも純米酒らしいふくよかさや奥深さといった美質をとことん追求した純米酒を、吟醸とは異なるもうひとつの高級酒として、多くの人々に認知して頂きたいと思っています。