ご氏名をお願いします
かざまりんぺい
現在のご所属などは?
作家、アソベンチャー・クラブ日本代表
代表著書
『新世代日本酒が旨い』(角川SSC新書)
思い出の醸造物のエピソード
1972年2月、大雪降る新潟県柏崎。親戚の法事の途中に、熱々の塩おむすびを食べながら呑んだ「越乃寒梅」。おいしくて、思わずおかわりした、これが私の1杯目の日本酒です。最初の1杯目、少し妥協して3杯目までに、おいしいと思える日本酒に出会うことができれば、日本酒を好きになることはもちろん、その先にある日本酒の奥深い世界に入っていくことができます。これは、日本酒に限ったことでなく、本格焼酎も日本ワイン、ジャパニーズ・ウイスキーにも言えることだと思います。
その後、シングルモルトやワインにも相当入れ込んだ時期がありましたが、米どころの、それも炊き立て熱々の塩おむすびがぶっ飛ぶ日本酒との出会いがあったおかげで、常に日本酒は私の心のどこかにあり続けました。そして38年後。その思いが、幸せの1杯目に多くの方が出会うことができるようにと願って書いた『新世代日本酒が旨い』につながりました。
ご略歴
上智大学卒業後、㈱講談社を経て作家。週刊少年マガジン時代は、ちばてつや氏、梶原一騎氏、永井豪氏、小林よしのり氏等を担当。ゴルフ漫画「あした天気になあれ」(著者:ちばてつや氏)の主人公、向太陽の体型!?モデルでも。ボーイスカウトのリーダーや国内外での多数のアウトドア経験、また「現代の親子関係」や「マンガと子どもの生活等の研究」をいかし、企業や自治体主催のキャンプ・プロデュースおよびアウトドア・キャンプ・料理・親子遊び・子どもの生活関連・おやじ世代生活関連のコーディネイトをしている。また、日本の酒が大好きで、ライフワークの一つに酒蔵めぐりも。子どもの遊びおよび親子遊び(野外遊び、キャンプ、作って遊ぶ等)を支援する、「アソベンチャー・クラブ日本」代表。
現在、月刊誌『子供の科学』(誠文堂新光社)に「アウトドア・サイエンスクラブ アルキメデスの目デス!」、全国の子供新聞に「りんぺい先生の『作って遊んでサイエンス』」(共同通信社配信)を連載中。著書に、「新冒険手帳」(主婦と生活社)、「工作大図鑑」「科学遊び大図鑑」「冒険遊び大図鑑」(主婦の友社)、「作って遊べ!」「大冒険術」「極上キャンプ」「サバイバル・テクニック」(誠文堂新光社)、「ぼくらの大冒険ハンドブック」(日東書院)、「はずめし」(角川マガジンズ)、「新世代日本酒が旨い」(角川SSC新書)その他。
趣味
フライやルアー、フリューゲルホルン、ウクレレ……は、全て埃をかぶって……うまい酒と美味しい食べ物、面白き良き人と出会う旅とカメラが現在の趣味。
あと、連載している「子供の科学」の実験・工作を考えること。これは、もう仕事の域を完全に超えた、物凄く楽しい趣味の世界です!
ご紹介者・佐藤様からのメッセージ
氏は、『新世代日本酒が旨い』の本で、業界人では見えない部分もわかりやすく丁寧に書いておられます。日本酒にあまり興味を持たない人でも、読んだら「飲んでみようか」と思わせるような描き方は、造り手でもある私でさえも引き込まれました。
講演を依頼された時などは良く参考にさせてもらっております。本当にありがとうございます。今度また、酒の本を書かれるような話を伺いましたが、楽しみにしておりますし、期待しております!
佐藤様へメッセージを!
拙著について過分なるご評価、本当にありがとうございます!
「上喜元」の蔵に伺うと、常になにか新しいことに挑戦されています。多品種の酒米を使い、酵母や精米率に変化を加えた多種多様のお酒造り、もその一つですが、我々消費者がいかにおいしく飲むことができるか、を常に念頭に置き、様々工夫され造っていらっしゃる。当たり前のことのようですが、これが難しい。(読者を意識しながら独創性ある作品を創る、マンガや文学などと共通するところです)社長兼杜氏の佐藤正一さんが、これからどのようなおいしい日本酒を造られるのか、どんな日本酒の世界を切り開いていかれるのか楽しみにしております!
最後に今後の抱負や期待することを教えて下さい!
日本酒のイベントに行くと、ブースに立っている蔵関係者、特に若い方に「ここに参加している人は、黙っていても買ってくれます。日本酒が多くの人に飲まれるためには、会場の外を歩いている若者が振り向くような酒を造ってください」と、言い続けています。
いま、日本酒をはじめとして、本格焼酎も日本ワインやジャパニーズ・ウイスキーも本当に最高の味になってきています。しかし、多くの雑誌で特集をしても、多くの消費者には正しい情報が伝わってないように思えます。酒蔵も、世界ばかり見ていないで日本の市場をもう一度見直すべきです。1杯1000円もする日本酒や本格焼酎は、若者には手がでません。ここらあたりを、どうにかしてほしい。日本の若者の間に、酒文化が消えそうないまだから、酒関係者でない視点、消費者の視点で日本の酒について書いていこうと思っております。
そして本業?では……いまの日本には、「学生」や「生徒」はいるのに「子供」がいない。頬に流れる汗に、泥が混じっている、そんな子供が一人でも多くなるような活動をしていきたい。